擁壁劣化による住宅倒壊防止策

擁壁劣化による住宅倒壊を防ぐには、定期的な点検と早期の補修が重要です。特に老朽化した擁壁や排水機能が不十分な擁壁は、災害時に崩壊するリスクが高まります。水圧による負荷軽減、専門家による診断と補強、老朽化した擁壁の交換等が具体的な対策となります。

[劣化の兆候を見付けるための点検方法]

・表面の僅かなひび割れでも水が侵入して劣化を進行させる原因になります。

・擁壁の一部が外側に膨らんでいる場合、内部の土圧が過剰に掛かっている可能性があります。

・擁壁全体が傾いていたり、継ぎ目にずれが生じたりしている場合は、基礎が不安定なっている危険な状態です。

・擁壁に設置された水抜き穴が詰まったり、穴から土が流出したりしている場合、背後の地下水がうまく排出されていないため、内部の水圧が高まり崩壊に繋がることがあります。

・擁壁の表面に白い粉状の物質が浮き出ていた場合は、内部から水分が染み出ている証拠です。

[劣化を防ぐための対策]

⓵排水機能の確保

・水抜き穴が詰まっていないかを定期的に確認・清掃します。

・老朽化した擁壁の場合、水抜き穴の奥に土の流出を防ぐ透水マットが設置されていないことがあるため、専門業者に相談が必要です。

・擁壁の裏側に排水パイプや砂利を設置し、水を適切に逃がすことも効果的です。

②早期の補修

・ひび割れを発見したら、補修用モルタルや防水シート等で早目に補修します。石積みの擁壁は接着補強工法で補強できる場合があります。

③適切な植栽

・擁壁の近くに根を深く張る木を植えた場合、根が擁壁を押し出す可能性があるため避けましょう。

・一方、擁壁の背後や周辺に植物を植えることで、土壌の浸食を防ぎ、土を安定させる効果が期待できます。

④専門家による点検

・旧耐震基準の建物や老朽化した擁壁がある場合は、耐震診断や専門家による点検を検討しましょう。

・国や自治体が補助金制度を設けている場合があります。

⑤近隣の工事に注意

・近隣で工事が行われる場合、擁壁に過剰な負荷が掛かったり、振動によって劣化が加速したりすることがあることから工事内容を把握し、擁壁への影響がないか確認しましょう。

[災害時における注意点]

・大雨の後は地中の水分量が増え、擁壁に掛かる水圧が高まります。また、地震で擁壁に新たな亀裂が入ることもあります。

・擁壁に異常が見られる場合は、倒壊の危険性があることを認識し、万が一に備えて避難場所や避難経路を確認しておくことが重要です。

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