不動産取引における「現状有姿売買」と「現況有姿売買」の違いは、下記のとおりになります。
「現状有姿売買」とは、「不動産に敢えて変更を加えずそのままの状態で売買すること」を意味する言葉です。
※修繕工事が必要な物件を修繕工事をしないで売りに出す等、意図的にそのままの状態で売買する取引を指します。追加の費用負担や工事期間等を考慮しそのままの状態で取引する方が得だと判断した場合に用いられる方法です。
「現況有姿売買」とは、「変更するのが困難な状況にある不動産物件をそのままの状態で売買すること」を意味する言葉です。
※一般的には、開発許可が特別に必要な土地や多額の費用が掛かる山林等、変更が難しい不動産物件をそのままの状態で取引することを表します。
どちらも現状のままでの取引を意味しますが、変更しようと思えばできるが敢えてやらないのが「現状有姿売買」変更したくてもできないのが「現況有姿売買」です。
「現状有姿売買」の例
・「追加費用をかけたくないので現状有姿売買で買い手を探す」
「現状有姿売買なので相場よりも価格が安い」
「現況有姿売買」の例
・「造成できない土地なので現況有姿で処分したい」
「現況有姿売買で売りに出すしかない」
※「現状有姿売買」「現況有姿売買」の違いは、「変更の可能性」です。混同しやすい表現なので違いを正しく理解しておきましょう。
お問い合わせ
その他の関連記事
一覧を見る-
フルリノベーションとリフォームの違い
Read moreフルリノベーションとリノベーションの違いは、一般的に「フルリノベーション」は、性能向上(新たな価値を加える)「リフォーム」は、原状回復(マイナスをゼロに戻す)を目的とした工事を指します。主な違いは以下の通りになります。 […]2025.12.25 -
ハイグレードマンションの魅力
Read moreハイグレードマンションの魅力は、暮らしの質を総合的に高めてくれる点にあります。主なポイントを分かりやすくまとめます。 1. 立地の良さ 駅近や都心・人気エリアに多い 通勤・通学、買い物、医療施設へのアクセスが良好 将来的 […]2025.12.22 -
ポタリングの魅力
Read moreポタリングの魅力は、「目的を決めずにマイペースで楽しめる」「歩くより行動範囲が広く、車より小回りが利く」「普段通らない道で新たな発見がある」「健康維持やリフレッシュ効果」「手軽に始められる」点にあり、街の風景・カフェ巡り […]2025.12.22