家賃値上げの通知が届いた場合の対応として、まず冷静になり、値上げの「正当な理由」「根拠」を確認し、周辺相場と比較します。借主の同意なしに値上げは成立しないため、感情的にならず大家(オーナー)と交渉し「長く住みたい」意思を伝えつつ、納得出来なければ専門家(弁護士等)に相談し、調停・裁判も視野に入れ、「従前の家賃」を支払い続けることにより強制退去をさせられることはありません。
1.通知を受領後の対応
・慌てず、冷静に対応することが交渉の鍵となります。
・口頭だけでなく、書面(メール等)で記録を残すことが大事です。
・納得出来ない場合でも、家賃の支払いは停止せずに現行の家賃を支払い続けることが重要です。これにより、強制退去のリスクを減らすことが出来ます。
2.家賃値上げの妥当性の判断・確認
・オーナー(管理会社)に値上げの具体的な理由と根拠資料の提示を求めて下さい。
・不動産ポータルサイト等で同条件の他物件の家賃相場を調べ、値上げ幅が妥当か確認して下さい。
・家賃の増額には「正当な理由」ならび借主の「合意」が必要であるため、借主には拒否・交渉権があります。
3.オーナー(管理会社)との交渉
・誠実な態度で物件を気に入っており、長く住み続けたい意向を伝えます。
・値上げを受け入れる条件として、更新料の減額・設備改善等を条件に交渉するのも有効な手段です。
4.交渉が纏まらない場合の対応
・合意に至らない場合でも「従前の家賃」を支払い続けることにより、強制退去をさせられることはありません。
・オーナーが「従前の家賃」の受領を拒否した場合は、法務局の供託手続きを利用して「従前の賃料」を預けることで、家賃滞納による契約解除を防ぐことが可能です。
・交渉が纏まらず費用負担が大きい場合は、引越も選択肢になります。
5.専門家への相談
個人での交渉が困難な場合は、以下の窓口を活用して下さい。
・全国の消費センター
・日本弁護士連合会
※2026年現在の物価高騰を背景とした家賃値上げは一定の理解を得やすい傾向にありますが、あくまで「合意」が原則です。書面にサインする前に、納得出来る条件か慎重に判断して下さい。

お問い合わせ
その他の関連記事
一覧を見る-
アパート下階の騒音問題・正しい対処法
Read moreアパートで生活していると、「下の階からの騒音が気になり眠れない」といった悩みをお持ちの方いらっしゃると思います。 アパートで下の階の音が気になる原因は、音の発生原だけでなく伝わり方にあります。 声等の音は、換気口等の隙間 […]2026.09.25 -
人命を奪う恐ろしい土砂災害の前兆・対策
Read more一瞬にして多くの人命や財産を奪ってしまうのが土砂災害の恐ろしさです。 土砂災害は、「土石流」「地滑り」「崖崩れ」の3つに分類されます。 1.土石流 土砂、石、流木等が水と一緒になって一気に流れてくるのが「土石流」です。 […]2026.09.24 -
エルニーニョ現象とは?なぜ起きるのか
Read more「今年は冷夏になるかもしれない」「暖冬の原因はエルニーニョ」といった言葉を耳にした事がある方は多いのではないでしょうか? 「エルニーニョ現象」 太平洋赤道域の中央から東側(ペルー沖等)にかけての海面水温が、平年より1~2 […]2026.09.18