ビルマンションの侵水対策には、出入口への止水板・防水板の設置、電気室・ポンプ室等重要な設備を保護する水密扉の設置、建物開口部の隙間を埋める止水処理、地下を通る排水管からの逆流を防ぐ逆流防止弁の設置、定期的な排水設備の点検ならび浸水想定区域の確認が重要です。
[建物外部の対策]
・敷地境界線に1メートル程度の止水壁を設置し敷地全体への浸水を防ぎます。
・玄関・地下駐車場等、出入口からの浸水を防ぐために止水板を設置します。
・落ち葉やゴミが詰まらないよう、雨水枡・排水口を定期的に清掃し排水機能を確保します。
・排水溝の清掃を定期的に行い、ゴミ等による詰まりを防ぎ、かつ、排水ポンプの動作確認を定期的に行うことで建物内への水の流入を未然に防ぎことができます。
[建物内部対策]
・地下からの排水管に逆流弁を設置し、下水から建物への水の逆流を防ぎます。
・給水ポンプ等の重要設備を浸水リスクの低い上階もしくは床面を高くした部屋に移設・設置します。
・電気ケーブルが通る壁の隙間等、配管や配線の貫通部分に止水材を施し水の侵入経路を塞ぎます。
・換気口を高い位置に移動させたり、窓の気密性を高めたりします。
[ソフト対策]
・ハザードマップで建物の浸水リスクを確認し、想定される浸水深を踏まえ対策を講じます。
・浸水マニュアルの作成・整備をします。
・止水板や水嚢・土嚢等の対策備品を管理し、定期的に点検します。
・建物が浸水した際に備え、垂直避難の計画を立てます。
・浸水被害に備え、マンションの共用部と専用部それぞれ火災保険の「水災補償」に加入します。
[入居者個人ができる対策]
・1階は浸水リスクが高いため、2階以上の住戸を選ぶことが対策の一つです。
・トイレや風呂場等の排水口を水嚢等で塞いで逆流を防ぎます。
・ベランダの排水口を定期的に清掃しゴミ等で詰まらないようにします。
・貴重品や非常用食料・懐中電灯等を備え、いつでも持ち出せるようにしておきます。
※自治体によっては、止水板や防水扉の設置に対して助成金制度を設けている場合がありますので、利用できる制度があるか各自治体の窓口に問い合わせてみましょう。

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